今回はワンポイントアドバイス的な記事です。ボリュームは小さいものになりますが、よろしければ試験直前にでもご確認いただきたい内容となっています。
目次
筆記試験の問題の難易度には年度によりブレがある
以前、各国家公務員試験のボーダーの点数を算出して一覧化するという記事を作成しました。
国家公務員試験の筆記試験のボーダー・目標点数は? 試験種・地域別に算出しました!
公務員試験においては、具体的に試験当日で何点を取れば良いか、その具体的な目安を持って学習に励むことが肝要です。この記事では、公務員試験のボーダーを踏まえ、「…
そこから、少し前のものとはなりますが、国家専門職の筆記試験のボーダーを一覧化した表を引用します。(数年、10数年経っても公務員試験における出題の傾向は変わりませんので少し古くとも問題はありません。)
特筆すべきは、令和4年度の財務専門官の試験です。1次筆記試験のボーダー(の1つ)が「教養18点、専門21点」となっていますが、ご覧のとおり、過年度よりも著しく低くなっています。これは、財務専門官試験の倍率に変化があったというよりは、問題が著しく難化し、平均点が大きく下がったことに起因するものです。
一方、令和3年度の法務省矯正心理専門職B区分を見ると、1次筆記試験のボーダー(の1つ)が「教養25点、専門30点」となっており、他年度よりも著しく高くなっています。これは、この試験における問題が顕著に易化し、平均点が高騰したことによるものです。実際に、令和4年度の平均点が「教養16.9点、専門21.6点」であるのに対して、令和3年度の平均点は「教養19.2点、専門26.1点」となっており、全く別の試験であると疑うほどに乖離しています。
試験当日に筆記試験の出来が悪いと感じても、気にしない
以上のとおり、公務員試験の平均点や問題の難易度は年度間で見ても基本的には安定しているのですが、突発的に大きな変動が生じることもあります。ですので、試験当日のマインドセットとして、筆記試験の出来が悪かったとしても、必要以上に気にされないことをおすすめします。