この記事では、単発的ですが、意外と公務員試験の受験生からお尋ねを受けることの多いトピックとして、「履歴書等に添付する顔写真の撮影期間」についてお話しします。
顔写真の撮影期間とは
この記事でいう「顔写真の撮影期間」
まず、認識に齟齬がないように、この記事でいう「顔写真の撮影期間」について、念のため確認させていただきます。
「顔写真の撮影期間」とは、就活や公務員試験において受験先に提出するESや履歴書に添付する顔写真について、受験先から「3ヶ月以内に撮影したもの」などと指示を受ける期間のことです。
具体的には3ヶ月以内や6ヶ月以内に撮影したものを提出するように指示を受けることが多いと思います。
期間を設ける意味
このように、会社や公官庁が顔写真の撮影期間を設定する意義は、本人確認を正しく行うということが背景にあるように思います。
3ヶ月、6ヶ月、1年も経てば、顔貌や髪型が変化して、個人を正しく識別することができないおそれがあるという前提に立っているのです。
根拠法令
ところで、公務員の世界は何でも法令に定めが置かれるものです。
公務員試験における顔写真の撮影期間については、6ヶ月以内等で設定されていることが多いですが、これは何らかの法令に基づくものではありません。
たとえば、国家公務員であれば、このような規定が置かれるのであれば国家公務員法や人事院規則が想定されますが、このような定めを見ることができません。
地方公務員であれば条例や規則に定めが置かれることも考えられますが、筆者が確認した限りではそのような自治体は見受けられませんでした。
顔写真の撮影期間は、各自治体や官庁の採用試験実施要領等で定められていることが多く、法令に根拠を持つものではないことがほとんどであると言えます。
指定よりも古い顔写真を提出してよいのか
ここからが本題です。指定された顔写真の撮影期間を過ぎたもの(古いもの)を提出してよいのかという問題があります。
まず問題ないと考えられる
結論としては次のとおりです。
発信者という立場上、「志望先からの指示を破ってよい」と堂々と公言することはできませんが、指定された顔写真の撮影期間より古いものを提出しても、問題なるようなケースはまず無いと考えられます。
その理由について下述します。
確認する術がない
その理由は、志望先(会社、自治体、官庁)において、提出された写真がいつ撮影されたものであるかをわざわざ確認することはしないからです。
そもそも、志望先において、その写真がいつ撮影されたものであるかを確認する術がありません。どこで撮影したかを確認する術も持ち合わせておりません。
公務員であれば、人事課の職員は国・地方問わず基本的には多忙な業務で知られています。わざわざ事実確認を取ることはしませんし、そのようなことに割く時間はありません。
したがって、本人が申告でもしない限り、志望先が顔写真の撮影時期を知ることはできないということになります。
頻繁に撮り直すのはコスパが悪い
また、現実的に、顔写真の撮影期間を遵守すると、半年に一度くらいのスパンで、頻繁に証明写真を取り直す必要が生じす。これは極めてコストパフォーマンスが悪いという問題があります。初動が早い方は大学3回生の春頃から就活モードに入っているため、1年くらい続く就活の期間において、何度も証明写真を取り直すのはもったいないです。
スクールの受講料、移動費、宿泊費、テキスト購入費等、公務員試験や就活というのは何かにつけてお金がかかります。そうすると、本当に必要なところにだけコストをかけることが重要です。
スタジオで良い一枚を撮ることを推奨
人によっては、就活用の証明写真をスタジオで撮影する方も多いと思います。スタジオでの撮影はスピード写真撮影機に比べれば費用が高くつくため、何度も取り直すことを前提にすると少し気が引けるように思いますが、就活・公務員試験期間中に長く使い続けるつもりで、「良い1枚」をスタジオで作ってもらうことは賢い選択だと考えています。
就活等に対応する写真スタジオは全国に多数ありますが、都内であれば、新宿にある【スタジオエイメイ】がリーズナブルでありながら仕上がりが良いため、推奨できます。

人事担当者として多数の履歴書を見ていると、顔写真は意外と重要だと感じます。映っている顔と服の割合、撮影の角度、光の当たり具合等によって受ける印象が大きく異なります。コストが許す限り、撮影はプロ(スタジオ)に行ってもらうことがおすすめです。
とにかく内容が大事
公務員試験においては、とにかく内容が大事です。
受験期には誰しもが疑心暗鬼に陥りがちで、提出する顔写真に係る指示といった小さな事柄でさえ大きな疑問に感じたりもするものです。
ですが、重要なのは、その中身・内容です。
提出した履歴書やESにどのようなことが書かれているか、面接において良い印象を残せるかによって採否は決まります。
公務員試験ならできればスクールを活用したい
公務員試験の場合は、とにかく公務員試験に特化した面接講座の受講と、模擬面接を行っておくなどして、内容面を充実させることが重要となります。
公務員試験の面接は、面接官からよく質問されることなどに傾向があるため、対策すればある程度合格率を引き上げることが可能です。逆にいうと、対策していない場合には、後れを取ることになってしまいがちです。
具体的な対策方法には様々な選択肢がありますが、総合して私が最も強くおすすめできるのは、アガルートアカデミーの面接対策講座です。独学の方や、他の予備校等で学んでいる方でも、面接講座や模擬面接のみを単科的に利用できるという特長があります。
さらに、オンラインスクールであるため、日本のどこにいても受講することが可能です。何より、近年勢いのあるスクールであるため、公務員試験のトレンドを押さえられている点も好印象です。

私自身も、公務員試験の現役受験生時代に、アガルートアカデミーの面接対策講座を活用した経験があります。
「ココナラ」の活用もアリ
あるいは、近年は「ココナラ」といったプラットフォームでも充実した面接対策(主に模擬面接)を受けることができますので、これも良い選択肢になります。このことは以下の記事で触れております。


履歴書やESの内容が重要であると先述しましたが、「ココナラ」であれば、公務員試験のESのサービスも出品されているため、余裕があれば活用するのも良い選択です。