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公務員の内定後、採用までに準備しておくこと【新生活、引越し、口座、クレカ、買い物、通勤】

このサイトは公務員試験について取り扱った記事を多く備えておりますが、この記事では、公務員試験で内定を得た後、新生活に向けてどのような準備が必要になるかについてまとめております。

普段と比べてゆるい記事となりますが、よろしければお付き合いください。

目次

転居

まずは、引越しについてです。事情が人によって様々ですが、勤務先が実家や大学の下宿先等から近い場合は、必ずしも転居する必要は生じませんが、就職を機に転居する人も多いと思います。

公務員の居住形態

そもそも、公務員の主な居住形態としては以下のものが挙げられます。

  • 賃貸住宅を借り受けて住まう
  • 官舎や借上げ住宅に住まう
  • 家族名義の実家に住まう

「官舎」や「借上げ住宅」については、採用される機関や自治体によって制度はさまざまです。中には優良な物件に安く住むことのできる自治体もありますが、特に関東圏の国家公務員の官舎の条件は悪いことが多いです。また、新規採用のタイミングでいきなり官舎等に入ることはできないとしている役所もあるため注意が必要です。

そういった事情から、なんだかんだで新卒公務員で多くの比率を占めるのは、主に「賃貸住宅」組で、次いで「家族名義の実家」組が多いです。

賃貸住宅を借りる場合

経済的には圧倒的に「家族名義の実家」組が有利ですが、社会人として独立するといった意味合いでも、個人的には賃貸を借り受けて住まうのがおすすめです。

自身で賃貸物件を借り受けて住まう場合、国家公務員であれば上限28,000円、地方公務員でも同水準の住居手当を毎月受け取ることができます(人事院規則9-54)。

家賃は人それぞれですが、目安として、例えば東京23区内に単身で住まうなら「7~10万円程度の1K」に住む人が多い印象です。後でも触れますが、特に地方から上京する方に対して個人的におすすめできるのは、「レオパレス21」や「クロスワンルーム」のような家具・家電を買わなくても済む物件です。特にこの2社であれば、仲介手数料も抑えられるという点でもメリットが大きいです。

また、通勤時間ベースでの近接職住を強くおすすめします。通勤時間に片道1時間を要する場合、フル出勤であれば1週間に10時間、1か月に40時間を移動に費やす計算になります…。近年は公務員でもテレワーク勤務が可能となりつつあって、ここは役所によっても異なるところですが、全体的に見れば基本的には勤務日のほとんどにおいて出勤を要する役所がマジョリティです。

転居のタイミング

自身で賃貸を契約して引っ越す場合、気を付けたいことがあります。それは、2月から3月にかけては、不動産仲介業や引越し業者が繁忙期に入るため、以下のようなおそれが生じます。

  • 特に東京圏の場合は、好条件の物件が埋まってしまうおそれ
  • 引越し業者の繁忙期料金が発生するおそれ
  • 引越し業者を予約しづらくなるおそれ

大学生であれば、卒業間近まで出席しなければならない講義やゼミ、研究が残っていればなかなか難しいかもしれませんが、なるべく早めに動きたいです。

家具・家電

レオパレス21」や「クロスワンルーム」等の単身者向けの家具・家電付き物件をおすすめすると上述しました。たとえば、就職後暫くしてパートナーと同棲する可能性がある場合は、そのタイミングで家具・家電の買い替えになってしまうことも考えられます。特に冷蔵庫や洗濯機は居住者の数が増えると大きいものに買い替えることも多いです。

そうでなければ、新生活に伴って家具・家電の購入が必要になる場合もあります。家電量販店等で新品を購入してもよいですが、近年では「【CAGUUU(カグー)】」のようにオンライン展開に注力しているところで購入するのが手っ取り早いです。

あるいは、家具・家電が付属しない物件に住まうことになったが、単身生活の時間が短いことが想定されるという場合は、家具のレンタルサービス等を使用するのも一つの手です。

参考

自治体に採用された場合の住まい方については、以下の記事も参考になるかと思いますので、よろしければご覧ください。

また、国家公務員として本府省に採用された方の場合は、よろしければ以下の記事をご覧ください。

口座の開設

預金口座の開設

続いて、銀行の預金口座の開設です。これまで使ってきた口座を使い続けてもよいですが、就職を機に、給与振込み用に新しく口座を開設するという人も多いです。

どの金融機関で口座を開設するかといった話がありますが、公務員だからといって内定先の機関や自治体にゆかりのある金融機関で口座を作る必要はまったくありません。(むしろ、特定の民間事業者に利益をもたらす行為は利益供与といって敬遠されます。)

しいて言えば、他行振込手数料が安いか、もしくはキャッシュバックされるような銀行の口座が使い勝手がよいです。個人的にはSBI新生銀行がおすすめです。

また、役所から受け取る給与や各種手当、旅費等の手続に当たって、通帳の写し(コピー)を求められることはほぼ無くなっていますので、いわゆる無通帳型の口座や、ネットバンキングでOKです。

NISA口座、証券口座の開設

もう一つ、ぜひおすすめしたいのがNISA口座の開設です。NISA制度の説明はこのサイトの趣旨を逸脱するため省きますが、この記事で最も強く伝えたいことの一つがこの点です。

若い頃からNISAを活用して投資信託等を積み立てるという資産形成の戦略は、特に、毎月の給与が安定している若手公務員の方と抜群に相性がよいです。

私が公務員をしていた頃も、地方公務員、国家公務員問わず、毎月オルカンや米国株関連の投資信託に積み立て投資をしているという人は圧倒的に多かったです。また、手続には少し時間がかかりますので、新社会人になる前にやっておくとベターです。

NISA制度自体は国の制度であるため、どの金融機関で口座を開設しても違いはありません。銀行であれば「りそな銀行」や、証券会社であれば「松井証券」等、ネットで手続を完結できるところがおすすめできます。

クレジットカードの作成

同様に、新生活を機にクレジットカードを新しく作るという人も多いです。

これについても、公務員だからといってどのクレジットカードを使うべきといった決まりはありません。ポイント還元率や特典がよいものなら何でもよいです。最近は少なくなってきていますが、若手公務員が飲み会の幹事として参加者全員分の飲食代をクレカで立て替えるような場面もあり得ます。

個人的なおすすめは、以下の二つです。

  • リクルートカード:通常のポイント還元率が高い
  • エポスカード:使い続ければ無料でゴールドカードのインビテーションが届くなどの特典が豊富

当然無料で加入できるもので十分です。年会費がかかるものや、ゴールドカード、プラチナカードである必要は全くありません。

買い物

そのほかにも、スーツ、名刺入れ、腕時計等、新生活に向けて必要な物品を購入しておくことが望ましいです。

この点については、別途以下の記事にまとめていますので、こちらをご覧ください。

通勤のシミュレーション

もう一つやっとおくとよいこととして、「通勤のシミュレーション」が挙げられます。電車通勤になる方が多いと思いますが、電車の乗り換えや、駅から役所までの徒歩移動に手間取ることもあるので、勤務初日に焦ることのないよう、事前にシミュレーションしておくと安心です。

また、このシミュレーションは、平日の通勤時間帯(午前8時から9時半くらい)にしておくことが望ましいです。東京23区内に勤務する場合は通勤ラッシュを回避できないですが、事前に練習しておくと心に余裕を持てるからです。

特に地方から上京して首都圏に通うような方はぜひシミュレーションしておくことをおすすめします。東京の通勤ラッシュは慣れてもなかなか大変です…。

マイナンバーカードの作成

この記事の最後に、マイナンバーカードの作成を挙げておきます。

特に国家公務員の場合は、マイナンバーカードが職員証を兼ねるような取扱いにしている役所も多いですので、内定を受諾した後、時間があるうちに作成しておくとスムーズです。


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