国家公務員の期末勤勉手当(賞与)については、職員の俸給、手当、勤務成績、休業の有無等によって異なるため、正確には各人によって異なります。しかし、そのおおよその目安を示すことは可能と思われますので、この記事では、国家総合職・国家一般職の別に応じて、採用後から役職定年を迎えるまでの期末勤勉手当の金額(目安)を一覧化しました。
なお、今回は、次のような条件で試算を行いました。
- 示す金額は、それぞれ年間分とする。
(6月支給分と12月支給分の合算を示していますので、一回分の支給額はおよそ半分となります。) - 期末勤勉手当の支給月数は、年間で4.4月の場合を想定
- 新卒22歳で入庁した場合を想定
- 成績は、すべて標準的なもの(加算なし)を取り続けた場合を想定
(業績評価等の成績が良い場合は、以下の金額より更に高くなります。) - 34歳時(13年目)に第一子が誕生、36歳時(15年目)に第二子が誕生したものと仮定
それでは、以下をご覧ください。
国家公務員一般職の期末勤勉手当の支給額(目安)一覧
まずは、国家一般職の場合の期末勤勉手当の目安額の一覧を掲載します。
年次( | 勤続年数)職務の級 | (年間) | 一般職(Ⅱ種)の場合
1年 | 1級 | 690,000円 |
2年 | 1級 | 1,080,000円 |
3年 | 1級 | 1,120,000円 |
4年 | 1級 | 1,150,000円 |
5年 | 2級 | 1,180,000円 |
6年 | 2級 | 1,210,000円 |
7年 | 2級 | 1,260,000円 |
8年 | 2級 | 1,300,000円 |
9年 | 3級 | 1,470,000円 |
10年 | 3級 | 1,500,000円 |
11年 | 3級 | 1,530,000円 |
12年 | 3級 | 1,560,000円 |
13年 | 3級 | 1,590,000円 |
14年 | 4級 | 1,770,000円 |
15年 | 4級 | 1,800,000円 |
16年 | 4級 | 1,850,000円 |
17年 | 4級 | 1,890,000円 |
18年 | 4級 | 1,930,000円 |
19年 | 4級 | 1,980,000円 |
20年 | 5級 | 2,090,000円 |
21年 | 5級 | 2,230,000円 |
22年 | 5級 | 2,270,000円 |
23年 | 5級 | 2,320,000円 |
24年 | 5級 | 2,340,000円 |
25年 | 6級 | 2,480,000円 |
26年 | 6級 | 2,500,000円 |
27年 | 6級 | 2,520,000円 |
28年 | 6級 | 2,530,000円 |
29年 | 6級 | 2,540,000円 |
30年 | 6級 | 2,550,000円 |
31年 | 6級 | 2,570,000円 |
32年 | 6級 | 2,580,000円 |
33年以上 | 6級 | 2,590,000円 |
以上です。おおむね20年目までには5級に上がり、そのあたりで年間の期末勤勉手当支給額が200万円、すなわち一回のボーナスが100万円程度になるはずです。もちろん額面での話ですので、手取り額はここから2~3割程度を差し引いた金額になります。
なお、採用1年目の金額が極端に小さいのは、4月に採用されたと想定しているためです。最初の6月支給分は在職期間が小さいため、20万円程度しか支給されないことになります。
国家公務員総合職の期末勤勉手当の支給額(目安)一覧
まずは、国家総合職の場合の期末勤勉手当の目安額の一覧を掲載します。
年次( | 勤続年数)職務の級 | (年間) | 総合職(Ⅰ種)の場合
1年 | 2級 | 760,000円 |
2年 | 2級 | 1,200,000円 |
3年 | 2級 | 1,240,000円 |
4年 | 2級 | 1,270,000円 |
5年 | 3級 | 1,380,000円 |
6年 | 3級 | 1,410,000円 |
7年 | 3級 | 1,470,000円 |
8年 | 3級 | 1,500,000円 |
9年 | 4級 | 1,690,000円 |
10年 | 4級 | 1,730,000円 |
11年 | 5級 | 1,840,000円 |
12年 | 5級 | 1,870,000円 |
13年 | 6級 | 2,100,000円 |
14年 | 6級 | 2,130,000円 |
15年 | 6級 | 2,180,000円 |
16年 | 6級 | 2,230,000円 |
17年 | 7級 | 2,540,000円 |
18年 | 7級 | 2,590,000円 |
19年 | 7級 | 2,640,000円 |
20年 | 8級 | 2,840,000円 |
21年 | 8級 | 2,870,000円 |
22年 | 8級 | 2,890,000円 |
23年 | 9級 | 3,100,000円 |
24年 | 9級 | 3,150,000円 |
25年 | 9級 | 3,220,000円 |
26年 | 10級 | 3,480,000円 |
27年 | 10級 | 3,540,000円 |
28年 | 10級 | 3,570,000円 |
29年 | 10級 | 3,570,000円 |
30年 | 10級 | 3,590,000円 |
以上です。級の上がり方は省庁にもよります。上の例は、4級に上がるのが少し遅く、その代わりに7級に上がるのが少し早めのパターンかと思いますが、私の観測範囲ではこのような例もあります。実際には、30歳くらいには課長補佐くらいになっていることが多いです。(ただし、級は4級だが課長補佐級をやっているという場合もありますが…。)いずれにせよ、30代前半にうちには年間の期末勤勉手当支給額が200万円、すなわち一回のボーナスが100万円程度になるはずです。
国家一般職と比較した場合、最初はほとんど差はありませんが、最終的には100万円近くの差がつきます。国家総合職の場合は、職務の級がどんどん上がっていくことになりますが、期末勤勉手当には、役職加算と管理職加算があるため、これにより国家一般職と金額に差がつくことになるのです。
- 1~2級:0%
- 3級:5%
- 4~5級:10%
- 6~7級:15%
- 8級以上:20%
・7級(管理監督職)以上:15%
以上の一覧表を見ても分かるように、6級から7級に上がるタイミングでは、期末勤勉手当の支給額も大きく上がることになります。