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地方公務員の入庁1日目について 勤務初日に何をするのか?

私は某年4月1日に、地方公務員として社会人生活をスタートしました。とにかく、1日の間ずっと緊張していて、気疲れしていたことを覚えています。この記事では、皆さんの緊張が少しでも払拭されるように、一般的な公務員が入庁1日目に行うであろうことを記しておこうと思います。

なお、以下は個人的な体験記ではなく、想定される一例として紹介するものです。(全国の地方公務員内定者、志望者の方向けにあくまで一般的な内容に留めます。)どこの自治体においても概ね次のような流れになるかと思います。

目次

08:00 登庁

登庁。

事前に指定されていた会議室へ向かいます。会議室の前に行くと人事課の職員の方の案内を受け、座席に座ります。同期とは内定式で既に顔見知りとなっていることが多いはずですが、ここで久しぶりに顔を合わせることとなります。

08:15 服務の宣誓

待ち時間に、宣誓書に記名をします。地方公務員は、地方公務員法第31条により「服務の宣誓」を行うことが義務付けられているためです。ここが民間企業との違いの一つでもありますね。

第三十一条 職員は、条例の定めるところにより、服務の宣誓をしなければならない。

地方公務員法

服務の宣誓については、別途記事にまとめてありますので、もし興味があれば、ご覧ください。

08:30 辞令交付、首長講話

全員集合し、始業時刻を迎えたら、人事課の職員の方の進行のもとに、まずは自治体の首長から辞令を受けます。ここで自身の最初の配属先が明らかとなります。同期全員が辞令を受け取ったら、首長による講話を聴くこととなります。

09:00 採用者代表挨拶

採用者のうち、代表となる職員が挨拶を行います。首長に対して上述の服務の宣誓に係る宣誓書を読み上げる形式だったり、新規採用職員代表者があらかじめ台本を準備する形式だったりと、自治体によってやり方が異なるようです。

09:05 人事、服務、給与、共済制度について説明

人事課の方が入れ替わりながら、人事・服務・給与・共済制度について説明を受けます。また、職員証、徽章(バッチ)、共済組合員証(保険証)等を受け取ります。

このサイトでは次のような記事で詳述していますが、自治体職員は守秘義務、職務専念義務等、さまざまな義務を負っています。

これら地方公務員の義務についてはおそらく初日には詳しく話されませんが、入庁後暫くしてから行われる研修等で学ぶことになるはずです。

11:30 労働組合の勧誘

労働組合の方がいらっしゃり、組合への勧誘を行います。地方公務員は基本的に「オープン・ショップ制」ですので、労働組合には加入するもしないも自由です。

加入する場合は毎月の給与から組合費が差し引かれることになりますので、よく考えた方がよいです。もちろん、組合に加入することによるメリットもありますが、いずれにせよ、組合には後からでも入れますので、迷ったら「一度検討します。」と伝える勇気が大切です。

12:00 昼休み

13時までお昼休みです。同期職員と一緒にご飯を食べに行き、親睦を深めておく方が多いと思います。

同期職員は、基本的に各部署に散り散りになっているはずです。しかし、業務を進めていく中で、必ず他課との連携が必要な場面が出てきます。そんな時に、気軽に相談したり、質問したりできる相手がいるのは心強いですので、同期職員との繋がりは是非大切にしていきたいところです。

13:00 部(局)長挨拶

午後からは、配属される部(局)ごとに分かれ、配属先の部長(または局長等)に挨拶し、貴重なお話を頂きます。ここは自治体によっても違うようです。自治体によっては、このような幹部のお話は省略して、いきなり各配属先へ向かうこともあります。

14:00 各配属先へ

ここまで終わったら、いよいよそれぞれの配属先へ向かうこととなります。各配属先の係長や先輩職員が迎えに来てくれることが多いと思います。

14:30 課内挨拶

配属先となる課において、課長を始め課員の皆さんに挨拶します。

もしここでの定型文があるとしたら、以下のようなセリフになると思います。

(例)
「本日付けで採用され、〇〇課に配属となりました。△△と申します。よろしくお願いいたします。」

15:00 業務開始

すべての挨拶が終わったら、自席に案内され、自身のデスク周りや、端末、ロッカー等の扱いについて説明を受けます。その後、余裕があれば徐々に先輩にレクチャーを受けながら、簡単な業務を教えてもらいます。

17:15 退庁

終業時刻を迎えたら、周囲の先輩や直属の上司に挨拶をした上で、退庁します。

地方公務員で、採用初日から残業をしなければならないというようなケースは極めて稀です。最近はワークライフバランスも徐々に意識されてきていますので、よっぽど逼迫した職場でない限りあり得ません。職場の目もあるため、恐らく周囲の先輩や上司が「今日は帰っていいよ」と言ってくれることが多いはずです。

(本府省採用の国家総合職等の場合は、未だに初日から国会待機せざるを得なかったという話を聞くこともありますが…。)

そして翌日からは、各自治体の新任研修に従事したり、徐々にOJT(オン・ザ・ジョブトレーニング)により仕事したりといった流れになります。

まとめ

かつを

いかがでしたでしょうか。以上は一例に過ぎませんが、このような流れになる場合が多いです。

以上のように、初日は業務本来のことには大して関わらず、ガイダンスや挨拶回りにほぼ1日を費やすことになると思います。

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